クラガンモアのオフィシャル12年と、2015年限定版を比較してみました。
前者はBAR飲み、後者は自宅飲み用に買ったものです。
クラガンモア12年(CRAGGANMORE 12 Years Old) 40%
- 香り…若干の金属と硫黄臭。レモンの果皮、金柑、レモンパイ、ヨーグルトケーキ、はちみつ。
- 味…ライトボディ。カットフルーツの乗ったパンケーキ、シリアル。
- 総評…レアチーズケーキのようでもあり、柑橘様でもあり。食前酒として、あるいはアウトドアでも。
87点
@カドヤ黒門町スタンド
クラガンモア2003 ディスティラーズエディション2015(CRAGGANMORE THE Distillers Edition) 40%
- 香り…クリームパン、レモン、パイナップル、オールドファッションドーナツ、蜂蜜。
- 味…ライトボディでややオイリー。クリームブリュレ、イチジク、余韻はゆったり長め。
- 総評…軽やかでゆったりと甘い。アフタヌーンティーセットと合わせてみると面白そう。
86点
旧UD社が1988年にスコッチモルトの各生産地域から1種類ずつ「クラシックモルト」として売り出し、そのスペイサイド代表として選ばれたのがクラガンモアです。
定番12年は「これ以上やさしいモルトはあろうかね」ってくらい、アタリの柔らかな飲み口。
それよりも輪をかけて飲みやすいのが、ポート樽でフィニッシュしたというディスティラーズエディション2015です。
言われてみれば、やや金属的な匂いが鼻を突く定番12年は、なるほどオールドパーの原酒とつながるものを想起させます。
片やディスティラーズエディションには幾分も尖った要素がなく、きれいに仕上がっているとしか言いようがない。
このディアジオのディスティラーズエディションは、どれも定番より飲みやすくなっている印象ですが、そんなに没個性的にしなくてもねぇ。
アバンギャルドなデザイナーが、コンサバな服を送り出すほど鼻白むことはありません。
たまにメーカーが遊ぶ企画としてリリースされるくらいで程よいでしょうね。