ノンチル・ノンカラーリングやラベルのスペック表記の先駆け、シグナトリー。この有名ボトラーズが手掛けたシングルモルト、グレンタレットを飲んでみました。
シグナトリー グレンタレット1986 28y 46.1%
- 香り…辛子醤油、後に洋梨。懐かしのプリン。加水してワックス、余韻もリノリウム。。
- 味…アタックはかなりの塩気。お茶、シュークリームの皮。加水してコショウ。
- 総評…長熟の深みよりは、香り・味ともに古酒のような渋みや植物油っぽいオリを感じる。
- 次に飲むのは?…ベンリアック ピーテッドクォーターカスク。
@Bar Atrium Ginza
1775年創業でスコットランドに現存する最古の蒸溜所として知られるグレンタレット。工程のひとつマッシュタンの攪拌を職人が手作業で行っているという、伝統に忠実な蒸溜所です。
グレンタレットはまた、ディスティラリーキャットのタウザーが有名ですよね。生涯に28,899匹のネズミを捕まえたというメス猫です。彼女が亡くなったのは1987年、つまりこのボトルはその前年に熟成開始したわけです。
グレンタレットのオフィシャルは10年やピーテッド、シェリーカスク、トリプルウッドなどしか出回っていません。ゆえにさして高くなく、28年ものというビンテージが飲めるのはありがたい話。シグナトリーにファンが多いのも納得です。