DX(デジタルトランスフォーメーション)全盛ながら、便利さに乗っかるだけでなく、ちゃんと裏側も確認しようぜ。
IT化は手段であって、目的でないんですよ。
なんでもかんでも「IT=情報技術(デジタル)化」すればいいってもんじゃない。
IT化することで生産性が向上すればOKですが、中にはそうでないときがあります。
端的な例として
- 公共料金やクレジットカード会社の請求
- 給与明細や勤怠管理
- 原価管理や契約台帳の管理
ほんの一例ですが、これらはデジタル化で効率化される半面、「目視で確認する」のが疎かになる恐れがあるんですよね。
「自動引落をおまかせ」「入力終えたらおまかせ」というように、確認の主体がこちらではなく、あちら=勧進元になる。
性善説ベースなわけです。
手元に紙出力のエビデンスがない分、チェックされなくなり、万一の不正はおろか帳簿管理も甘くなる。
ログを残すためのDX化なのですが、そのログ確認が有名無実化してしまう。
これが嫌なので、案件によってはあえてDX(ペーパーレス化含む)に乗らないようにしています。
わざわざめんどくさい手続きをしないといけませんが、アナログのほうがチェックの手間が省けるのですから。
そこにかかる幾許もないコストなんか、喜んで払いますわ。
無理やり高齢者や情報弱者と呼ばれる人に対し、国がデジタル化の「教育」するって、どういう了見なんだ。
恩恵が多いことは分かりますが、問答無用に「お上にしたがえ」的なやり口が嫌でね。
スマホを使いこなす人の優位性を保ちつつ、そこに追いつけない人に対しては電話など別の方法で受け付ければいいのです。
どうせアウトソーシングしてるんだし、すでに膨大なコストが積み重なっているのだから。
感染を封じられなかった不手際は、せめてワクチンを希望する人に対して、一人も置き去りにしないことで挽回するしかない。
今のワクチン騒動は、1年前のトイレットペーパー争奪戦を想起させます。
医療従事者や生活インフラを担う人の次には、一般の若い男女にこそワクチンは優先的に回されるべき。
国を背負うのは若い世代なのだから。
これからを担う30代以前の人がアクティブに能力を発揮できるよう、道を譲るのが中高年の務めです。
……ってか、道を譲ることくらいしかできんよね、中高年(おれ含む)は。