「手伝うよ」「協力するよ」という言葉を軽々に言ってくる人には御用心、という話。
強烈な違和感というか、ぶっちゃけ、仕事でこれらの言葉を用いて話しかけてくる人は信用に値しません。
「協力する」には、暗に傍観者的視点が込められています。「私は部外者なので別に困ってない。けれどもあなたは大変そうだから手を貸してあげる」というような、恩着せがましさすら漂う。
始末の悪いことに、本来当事者である人ほど、これらの言葉を用いる傾向がある。当事者なのに、当事者であることに気づいていない。
自分には無関係だから、自分は知識がないから、自分は平社員だから、自分は顧客担当じゃないから、自分は給料が安いからーー。
自分は当事者でないという、その人なりの道理がはたらき、かかわらないことへの正当化がなされる。「協力する」というセリフには言外にこのマインドが含まれています。
危機管理として悪くないのだろうけど、要領の良さだけで渡り歩いている人には薄っぺらさしか感じない。そればかりか、ここぞというときの大きな仕事を任せられないし、そもそもかかわらせたくない。
要するに信用に値しないのです。