スコッチシングルモルトの基本中の基本、グレンフィディック12年です。
1963年に世界で初めてシングルモルトウイスキーを世に問うたイノベーター。
定番中の定番、改めて味見してみました。
グレンフィディック12年(GLENFIDDICH 12 Years old) 40%
- 香り…控えめな優等生。べっこう飴がうっすら。蜂蜜、キウイ、オートミールクッキー。
- 味…甘さ主体だが、行間に苦みあり。アスパラガス、ホワイトペッパー、温泉まんじゅうの皮。
- 総評…伸びやかで温かい。余韻もそこそこ。スターターにも箸休めにもなる、「邪魔にならない」ウイスキー。
85点
自宅飲み用シングルモルトとして、700mLボトルお値段2,982円(税抜)で購入。
夫婦や恋人同士で愉しく、気のおけない仲間とやったり取ったり。
そんなふうに普段飲みでスルスルと飲む伴にフィットする、カジュアルシングルモルトの代表です。
鮮魚(刺身)、チーズ、スイーツ、柿ピー、もちろん単品でも。
何にでも合うんですよ。
ブレンデッドならイザというときのジョニ赤やジョニ黒やティーチャーズ。
シングルモルトならグレンフィディック12年、グレンリベット12年というところでしょう。
イザというときのミネラルウォーターのごとく、枕元台所に何本か置いておきたい常備酒です。
グレンフィディック、少し前までエチケットラベルの地色が以前は黒でしたけど、今はオフホワイトに。
マイナーチェンジながらイメージがグッと明るく、今っぽくなるから不思議。
この手のデザインが変わるときは、即ち「味も変わる、しかも悪く」として歓迎されない傾向にありますけどね。
グレンフィディックくらいの王国ですと、誤差の範囲の気がしないでもない。
スペイサイドには、グレンフィディックと双璧をなすスコッチの横綱「ザ・グレンリベット」がいますけど、互いのことをどう思っているのでしょうか。
確固たる市場を築いたメジャーならではの打ち出し方があるはずですが。
蒸溜所の責任者同士で、対談させたら面白いのになぁ。
余談ですが、この12年をグレンフィディック15年ソレラリザーブと飲み比べてみました。
改めて思うに15年、スッキリしすぎ。
どちらが好み? そんなの個人の好みですけどね、あなたの感想も教えてください。