グレンリベット「ナデューラ」のピートの効いたやつをいただきました。
“NÀDURRA(ナデューラ)とは、英語の“Natural(ナチュラル)”で、生物科学でいう自然の意だそう。
ザ・グレンリベット ナデューラ ピーティッド 62%
香り…金属臭から入り、若く荒々しい。針葉樹、ディルやローズマリーの入ったハーブクッキー、キウイ。
味…甘さ優勢。焦げたオートミール、バニラ、クリーム入りのコーヒーゼリー、ハーブサラダ。
総評…ピートが靄のように立ち込めている。はっきりとした主張がないのが、むしろ好感。
90点
@カドヤ黒門町スタンド
ザ・グレンリベットの限定版で、スモールバッチのカスクストレングス。
ペルノリカールのサイトによれば、熟成工程後にピーティなスコッチに使用された古樽を用いてフィニッシュしているそうです。
煙さは控えめで、ひとことで「穏やかなロングロウ」って感じ。
アイラ系ではなく、レダイグやベンロマックなどのピーテッドモルトのイメージに近いかなぁと。
以前飲んだグレングラントを想起させるものがありました。
それにしても、「ピートの効いたスコッチの熟成樽でフィニッシュ」というマーケティングね。
どこやねん、そのスコッチは。
自分のテイスティングを振り返りつつ、ペルノリカールの蒸留所を調べてみると「もしや」となったのがオークニー諸島メインランド島の「スキャパ」です。
バカ舌鼻を棚に上げて言えば、この「ナデューラ ピーティッド」からは、根底にピートを、そのうえでハーブも感じたんですよね。
そこからスキャパを思い出したわけですが……そんなミスリードがあるわけないか。
個人的には好みで、これをキープボトルにした自分を褒めたいくらいです(「きっと面白いだろう」という勘頼り)。
ウイスキーの原始に立ち返るかのような企画商品を、いちばん売れてる、飲まれているスコッチシングルモルトの作り手であるグレンリベットが出すのだから、そりゃ受けますよね。
こうなると、同じナデューラの先発品「オロロソ」と「ファーストフィルセレクション」も試さずにいられません。
それは後日改めて。