入れあげるにも程がある。

ひっじょうに腹の立つニュースでした。
大阪のカラオケパブのオーナーが常連客の一人に殺害された事件のことです。

なぜそのお店に常連客=ファンがつくか。
理由は簡単、「その人から買いたい」からです。
BARやキャバクラなんかは、分かりやすい。
酒は武器のひとつに過ぎず、極端な話、たとえその店が焼酎1本しか置いていなかったとしても、店主やスタッフと波長が合うなら行く、通うということです。

失礼な言い方だけど、ウイスキーは既製品だし、カクテルも作る人によって異なるとはいえスタンダードのレシピで「うまい&まずい」で大差がつくことは、ほとんどない。
ので、メニューや腕前とはまた別に、店を仕切る人に魅力があれば客は足を運ぶわけです。
キャバクラはお酒は「あればいい」わけで、気に入ったキャストがいれば行くよ、となる。

別にこれ、飲食店に限った話ではない。
デパート1階の化粧品売り場、ブティックや宝飾品店、スーパーやコンビニ。
親身に接してくれる店員がいるとか、客あしらいのうまいレジ打ちの人がいるとか。
ちょっとした動機で、ついそこに行ってしまう。

とくに「話に耳を傾けてくれる」スタッフには、足繁く通ってしまう人もいるんじゃないかな。
たまにバーテンダーやショップの店員さんを独り占めにして、ずーっと喋ってる客を見かけません?
やっぱ寂しいんですよね。話し相手になる人も、商売とはいえ大変だよな。

大阪の事件、容疑者の妻子持ちの中年男は、まさにオーナーを独り占めにしてSNSでもしつこく連絡をとっていたようです。
出禁にしたくても、逆ギレされたら怖いし、いつ姿を現すかわからないしで、どうにも成す術がなかったんじゃないかな。
手をこまねいているうちに最悪の結果になってしまった。

しっかし、勝手に熱を上げてキレまくって、他人に迷惑をかけ、自分で収拾しきれない事件を起こすのはオッサンばかりだね。
いっときオバタリアンという造語が流行りましたけど、牧歌的にさえ感じます。

推し活をなにかひとつでなく、ふたつ以上は持つべきだ、中年男は特に。
入れあげる対象がひとつだから、周りが見えなくなっておかしくなる。
もう少し余裕を持とうぜ、自分も含む世のオッサン方は。

この記事を書いた人

hiroki

Webの中の人 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性