ラム樽仕上げの8年は、縁日から南国に飛ばされる陽気さが面白いものでした。
デュワーズ カリビアンスムース8年(Dewar’s CARIBBEAN SMOOTH) 40%
- 香り…薄め。クリームあんみつ、焼いたパイナップル。加水すると香りは余計に薄くなる。
- 味…コーヒーに溶けた砂糖。チョコレートバナナ、サトウキビ、バニラビスケット、後口はほの温かく、そっけない。
- 総評…マイルドでストレートでも十分飲みやすいが、水や氷を入れると一気にトロピカルフルーツが表れて南国テイストに。
85点
自宅飲み用ブレンデッドスコッチとして、700mLボトルお値段2,280円(税抜)で購入。
8年以上熟成のシングルモルト40種とグレーン原酒をブレンドし、再熟成。
さらにラム樽で約6か月のフィニッシュを施しています。
今年5月25日の発売から約ひと月、やっと入手できました。
これは面白い、陽気でゴキゲンなスコッチですね。
入口はチョコレートバナナで、屋台が並ぶ縁日的なイメージ。
そこから少量の加水で、南国にひとっ飛び。
れっきとしたスコッチなわけで、ウイスキーの多国籍感を味わえます。
欲を言えば「もう少しボディがあれば」というところですが、ハイボールやカクテルの材料などを見越しているのかも。
あえて軽くしているのは時代の要請でしょう。
このカリビアンスムースはデュワーズが「イノベーション・シリーズ」と名付けた限定版の第1弾。
樽選びの妙と、お求めやすさを両立させた意味で、たしかに革新的です。
第2弾「イリーガルスムース8年」はすでに海外でリリースされており、グアテマラのイリーガル・メスカル社の手掛けたメスカル樽で追熟させたものだそう。
こちらも楽しみです。
余談ですが、このシリーズはBARなどの飲食店向けではなく、量販店向けに展開させるとか。
あえて飲食店に流通させず、スーパーやECで売るらしい。
バカルディジャパン株式会社のマーケティングですね。
たしかにデュワーズは、ジョニーウォーカーやバランタインがたまに出すスペシャルリリースがないですから、競合他社がやってない「目新しさ」で売っていこうという作戦でしょうか。
今後の動向に要注目です。