グラスゴーのボトラー、ダグラスレインが出しているヴァッテッド(ブレンデッド)モルトのひとつを飲んでます。
ティモラス ビースティ(DOUGLAS LAING’S TIMOROUS BEASTIE) 46.8%
- 香り…弱い。うっすらと白い花や蜂蜜、剥いてから時間が経ったりんご。はるか後方に樽香。
- 味…入口チクッとカイエンペッパー。その後すぐに三温糖、メレンゲクッキー。余韻はそこそこ。
- 総評…キャラクター控えめ軍団で、誰も自己主張しない。佇んでるだけ、という感じ。数滴の加水で温かみが増幅し、結局は癒やされる。
85点
自宅飲み用シングルモルトとして、700mLボトルお値段6,180円(税抜)で購入。
輸入は株式会社ジャパンインポートシステム。
「ティモラス ビースティ=かよわき獣」の意味で、スコットランドの詩人ロバート・バーンズの『To a Mouse(邦題:二十日鼠へ)』のキャラクターに由来するそうです。
スタインベックの『二十日鼠と人間』は、この詩にインスパイアされた小説だとか。
ラベルを見ると、なるほど中央に妙にリアルなデッサンのねずみくんが顔を覗かせてます。
ブレアアソール、グレンギリー、ダルモア、グレンゴインといったハイランドモルトを軸にマリアージュしたもの。
特徴はとらえがたく、プロのテイスターの評価を聞きたいところです。
ダグラスレインは「ビッグピート」や「スカリーワグ」といった、個性的なリコメンドを送り出してますが、こういう控えめなボトルもあるんだな。
それにしても、ハイランドモルトのブレンデッドとは繊細極まるというか、ボーッとしているというか、とにかく拾いづらい。
ストレートかごく少なめの水で、ゆっくりゆっくり行きたいところです。