2008年の稼働開始から10年以上経った秩父蒸溜所。その記念すべき年の樽出し原酒、イチローズモルト初のシングルモルト10年をいただきました。
イチローズモルト 秩父 モルトドリームカスク 2008 for 洋酒博物館 63.1%
- 香り…甘く、木の香りが主体。メレンゲ、クリーム、りんごを経て、押し寄せるフルーツコンポート。
- 味…スイート。からし醤油、アップルパイ。後半に水飴のようにもなり、刺々しさは皆無。
- 総評…バーボンバレル熟成ゆえの飲みやすく、クリーンな印象。今後のイチローズモルト10年以上の熟成に期待が高まる。
@洋酒博物館
「モルトドリームカスク for 洋酒博物館」と刻銘されているように、銀座のBAR、洋酒博物館のプライベートボトル(ボトリング数168本)です。
洋酒博物館オーナーバーテンダーで、NPO法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(PBO)チェアマンでもある北村聡さんによるオーナーズカスク。一般には出回りません。
秩父10年をいただくのは、2018年のウイスキーフェス以来です。当時は体験そのものがお祭りでしたので、今回改めていただけてうれしいかぎり。
で、こちらの10年。「いやぁ、うんまいなぁ」と思わず呟いてしまいました。秩父のプレーンな魅力の詰まったシングルモルト、とでもいいましょうか。
どちらかといえばクセもなく飲みやすい。気の早い話ですが、今後12年、15年それ以降と熟成を経た暁に、どのように変化しているのか。楽しみに待ちたいと思います。