前記事の「ザ・シングルモルツ・オブ・スコットランド シークレットスペイサイド」の比較としていただいた、スペイサイドモルトです。
シグナトリー・ヴィンテージ アンチルフィルタード・コレクション アンネイムド スペイサイド 2005(Signatory Vintage Un-chillfiltered Unnamed Speyside 2005) 46%
- 香り…シェリー、焦げたオーク、ドライフルーツ。
- 味…オークを感じさせる入口。ナッツやクローブ、ダークチョコレート。
- 総評…これといった特徴がない。中庸でボディもひょろっとしている。もう少し骨太いのが個人的には良い。
83点
@ですぺら
誰もが聞いたことがあると思しき有名スペイサイドモルトのシグナトリー版。
2005年7月11日蒸留、2018年9月20日ボトリングの13年物です。
ホグスヘッド樽で、いわばすっぴんのロールスロイスです。
2000年代に入ってからの○○(この銘柄)は買う価値があるか、という話になりました。
「ボディがショート」と評した店主。
うん、ブレンデッドウイスキーを飲んでいるようで、とらえどころがないんです。
正直ちょっとピンときませんでした。
イケメン男子、カワイイ女子なのに、周りに気がつかれない。
そんなもったいない感じに似ています。
平凡さがいいと言う人もいるかもしれませんが、まぁ価格やブランドにもよりますわ。
だって、シングルモルトなんだからさ。
新興の蒸留所ならともかく、CMもバンバン打ってブランディングも巧み。
であれば、だからこそ、強い個性とクオリティを求めたいのです。
このシグナトリー・ヴィンテージは「なのに、これかぁ」と嘆息したくなる感じでした。
長年のモルトファンが「むかしは良かった」と言いたくなるのも、これを飲めば確かに分からんでもないです。
考えさせられました。