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当て字の使い方にもセンスあり。

「思う」という言葉の漢字を、「想い」って書くメディアをしょっちゅう見かけるのだが、気色悪いです。
なぜ懸想の「想」の字を使うかね。
不動産会社が「住む」ではなく「住まう」とチラシに書くマンションポエムみたい。
よう臆面もなく出せるわ。

おも・う【思う】[他五]⇔婿 1.あることを心に浮かべる。回想したり、想像したりする。「昔を―」 「春を思わせる陽気」 2.心がある方向にひかれる。「国を― 」「―ようにいかない」「子どものためを―」  3.[「…と思う」の形で、または形容詞や形容動詞の連用形を受けて]感覚的あるいは直感的に、判断する。ある気持ちをいだく。「恥ずかしいと―」「お会いできてうれしく思います」  4.人に対して好意をいだく。「―人には思われず」
参考:「思う」は「感じる」にはない判断の作用を含む。ただし、「考える」ほど分析的ではない。
――新選国語辞典(小学館) 第七版

いま、懸想の想の字を使う人って、上記国語辞典の1から派生しているか、あるいは恋愛のような気分を抱かせるために4の効果を狙っているのか。
あとは、本来の国語的な正誤は問題ではなく、イメージアップを図る意味もあるのでしょう。

「子どもに○○をしてあげる」とか「犬にフードをあげる」もある種同じ意味合いで、本来は「やる」で良いのです、というか正しいのです。
ただ「やる」と言ってしまうと、ぞんざいでぶっきらぼうで、流行りの「上から目線」になっちゃうから、使用を避けるのでしょうね。
「あげる」のほうがお上品で柔らかい印象はあります。

広告はイメージで売るものなので、百歩譲って仕方ない。
けれどもニュースメディアが使うのはやめてもらいたい。
当て字の使い方にもセンスってものがあるんだよ。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性