「平成最後の~」というキャッチの大バーゲンセールが商いの種を問わず展開中ですが、ネットニュースを見ていて、良いサマリを見つけたので残しておきます。
日本人が自ら振り付けて「いいね」をガイジンに強要する「クールジャパン」なる仕掛けは苦手ですが、第三者に自分の良いところを教えてもらうことは悪くないんじゃないですかね。
上記サイト、ロイターの特集企画「平成を振り返る」のコリン・ジョイスさんの記事などは、当たり前すぎて「正直そんなことまで褒めなくても」と思いますが。
日本人特有の自己肯定感の低さがさかんに言われているなかで考えてみると、そうか誇っていいのかと気づかされもします。
なんでしょうね。自分語りで恐縮ですが、ぼく自身、公私を問わず否定されるのが普通なので、たまぁに褒められでもすると、困惑してしまう。もっとも相手が本心で言っているかどうかは見分けがつくので、たいてい事なきを得るのですが。
現在身を置いている環境も減点主義で、否定で終わるのが当たり前。
だからやっぱり伝え方・言い方って、大切です。書き言葉(文章)はもちろん、会話もそう。通常のビジネスライクなコミュニケーションではビジネスに徹していればいいものを、わざわざ「上げて落とす」人がいます。
これは笑いや恋愛面の駆け引きなどで使われる一種のテクニックですが、相手に心得やそれなりの信頼関係(気の置けない仲など)が築かれていない状態では、悪いほうに導かれます。
けれど、これを分かっていない人、そもそも気づいていない人が多いんですよね。せめて自分はそうならないよう自戒ですし、また、自分自身は
「批評に対して自分を防衛することはできない。これを物ともせずに行動すべきである。そうすれば、次第に批評も気にならなくなる」
『ゲーテ格言集』高橋健二訳(新潮文庫)
これあるのみです。
上記サイトのコリン・ジョイスさんからみれば、ときに“痛勤”と揶揄される日本の通勤事情は「交通至便」で素晴らしいし、日本サッカー界は「遅れを巻き返す力」があるし、ロンドンのように暴動が起こらない怒りを忘れた日本は「社会が安定している」証左というわけです。
普段ディスられて当たり前のことも、こういわれると悪い気はしないですよね。
disることも技術、褒めることも技術。伝わり方まで考えた伝え方、大事にしたいです。