花組『哀しみのコルドバ』、輝きを増す柚香光さん。

2021年花組全国『哀しみのコルドバ』

宝塚歌劇花組全国ツアー公演『悲しみのコルドバ』『Cool Beast!』を観てきました。
名古屋公演の千秋楽(2021年9月5日、日本特殊陶業市民会館フォレストホール)です。

『悲しみのコルドバ』は1985年初演、今回で4度目の再演となる故・柴田侑宏先生による悲恋もの。
勢いがあって真っ直ぐな花形マタドールのエリオ(柚香光)が、初恋相手のエバ(星風まどか)と再会したことから、破滅への道を突き進むストーリー。

予備知識もなく、予習もせず、初めて観たのですが。
エリオに婚約者アンフェリータ(音くり寿)がいると知りながら、その気はない素振りをして、闘牛試合のあるコルドバに私も行くなどと言い放つ若き未亡人エバ。
男のほうから来るように仕向ける魔性よ。
やがて一緒になることを誓い合った二人に、衝撃的な出自の秘密が明かされる。

まぁ結ばれたとしても何らかの報いを受ける展開だろうと踏んでいたのですが、エリオとエバの出自までは読めなかった。
そして柴田先生の『アルジェの男』を思い起こさせる、ぶっきらぼうな終幕。
個人的には最高に好みなストーリーでした。
気の毒なのはアンフェリータだよな。
エリオに捨てられながら、なお彼の胸の内を思いやり「結婚したかったな」と涙ぐむ、音くり寿さん。
結局誰も幸せにならない、柴田先生ならではの悲劇なのでした。

それにしても柚香光さんは、観るたんびにうまくなっているし、存在が大きくなっていますね(……と、毎回同じことを言ってる気がする)。
顔立ちがはっきりしているから、今回のマタドールのような派手な衣装が実にサマになります。
同期のトップスターである星組・礼真琴さんが完成の域に達しているとするなら、柚香光さんのファンは成長の道程を楽しめる。
柚香さんの輝きっぷり、押しも押されもせぬスターの立ち位置と成長度合いを両方実感できる人って案外少ないんじゃないかな。

宙組から専科を経て異動してきた、星風まどかさんとのコンビも難ない感じ。
まどち、やっぱりきれいですね。
新トップコンビがこの先どんな進化を見せてくれるのか楽しみです。

この記事を書いた人

hiroki

Webの中の人 / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性