久しぶりに時代が付いたといえるブレンデッドスコッチをいただきました。
特級表示のフィンドレイター12年です。
フィンドレイター12年(FINDLATER 12 Year Old)
- 香り…湿り気のあるおがくず。ナッツチョコレート、熟成したバナナ、畳。後半にカラメルソース。
- 味…苦い! 生姜やニッキ飴、仁丹、渋みがかった紅茶。
- 総評…材木置場であおっている印象。苦虫を噛み潰したような、とはまさにこのこと?
– 点
@長谷川
冗談抜きに、すごく面白かったです。
これもヒネというヤツなのか、クセのある茶を飲んでいるかのようです。
書籍『スコッチ・オデッセイ』(盛岡スコッチハウス編著/もりおか文庫)によると、グレーンウイスキーを製造するインバーゴードン・ディスティラーズ社傘下のフィンドレイター社が1970年代に伊勢丹と組んで販売したものだそう。
いただいたボトルはおそらく1985年発売(当時8,500円)のものかと思います。
インバーゴードン傘下ではもうひとつ、ロングマン社が阪急デパートと組んだ「グレンドロスタン」という銘柄もあり、愛飲した洋酒ファンもいることでしょう。
今の時代の、また個人的好みである飲みやすいウイスキーに慣れてしまうと、特級時代のウイスキーには突出したものを感じます。
美味しいに越したことはないですが、もはや「旨い・不味い」を超越した何かがあります。
自分が「おっ」というものに出会ったら、躊躇わず飲むべし、ですね。