コロナ禍のご時世、駅や電車の車内でフラフラになっていたり、くだを巻いていたり、吐いたりしている人を見かける機会が減りました。
その半面、電車の中ではスマホにストレートネックで向き合っている人ばかり。
かといって「シーン」と静まり返っているかというとそうではなく、グループや二人連れなどの中にはぺちゃくちゃ喋ってるのもいる。
これらは当然内輪の話なのでどうでもいいし、聞く耳を立てたとしても面白いわけがない。
かつて22時過ぎの電車にいた酔っぱらいは面白かった。
吊り革につかまって足をカクンカクンさせて寝る(立ち寝)、座席の隣の人に寄りかかって寝落ちする、駅のホームならベンチから立ち上がれない、などなど。
いずれも疲れ果てて、寝ちゃってる。
これらはまだいいほうで。
だって静かにしているなら、周囲への迷惑のかけ度合いなんてたかが知れてます。
それより面白いのは、独り言や二人連れで喋っている会話の中身。
別に盗み聞きしているわけじゃないよ、ただ自然と耳に入ってきちゃう。
社会的な憤りから時事的なもの(政治・宗教・スポーツ)、果ては若い時分の武勇伝まで。
いいじゃないですか。
今や会社でしようものなら鼻つまみ扱いの「過去の栄光」も、お酒混じりなら許せてしまう不思議。
でも、これでさえ、絶滅危惧種になりかけてますね。
日ごろ本音を堪えている人は、たまにガス抜きの場を自分で作ってうまくやってほしいな。
これすら白眼視される現状がおかしいことに、酒飲みこそ声を上げてほしい。