ただでさえ飲みやすいカリラから、ほぼスモーキーピーティを消し去ったら、どうなるか。
カリラ ディスティラーズエディション(Caol ila 2006-2017 Distiller’s Edition) 43%
- 香り…食パン(トーストする前の)からのアプリコットデニッシュ、メロンパン、ミントを添えたバニラアイス。後半に砂浜での焚き火感。
- 味…ライトボディ。若々しいニュアンス。プリン、マシュマロを添えたストレートティー。余韻はそっけなく、始終ドライ。
- 総評…輪郭がはっきりせず、一見つかみどころがない。が、時間が経つにつれて、あぶり出しの文書のようにキーワードが浮上する。
85点
@LIVET
11年熟成で、モスカテルシェリー樽によるウッドフィニッシュです。
正直カリラからカリラの個性を取ったかのように、甘く、緩く、ぼやけ気味なトーン。
ですが、徐々に輪郭を帯びてきて、最後には複雑な香味が広がる不思議。
若々しい軽さと、モルト由来の甘さと、うっすらとしたピートが調和しています。
モステカルっぽさが効いているせいか、押しつけがましさはなく、カリラの原酒本来の作為ない良い一面が表れていると思いました。