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推しを見つけるのではなく、推しに見つけられるのだ。

「推し活」という言葉が身近に聞かれるようになりました。
タレントや架空のキャラクターのファンとして追っかける活動全般を指して、このように言います。

個人的には人以外のモノ・コトも対象に含まれると解釈していまして。
モノであればアンティーク品とかウイスキーとか御朱印とか、コレクションになるような物であり、コトであれば習い事やコスプレといった趣味全般が当てはまります。

さて「推し」がいるあなた、その人やモノ・コトのことを「自らの意思で見つけてファンになった」と思いますか?

実はそうではなく、今のあなたが推し(以下「対象」と言います)に、

ロックオンされ、絡め取られた

のです。

対象をあなた自身が見つけたのではなく、対象があなたを見つけて、入り込んできたのです。

ほら、興味のないものって視界に入ってこないでしょう。
そこにあることさえ気づかない。
好きの反対は嫌いでななく、「無関心」なのです。

だからビビビッと一目惚れしようが、ジワジワと来ていつしか夢中になろうが、自分の意識下に入ってきた時点で、対象の「囚われの身」となっているのです。

無趣味な人や対象のいない人に、「推しを作ったほうが楽しいよ」などと諭すのは誤りで、そういう人はそもそも推しを必要としていない。

推しがいなくても楽しくやってる人はやってるし、そういう人は目の前に対象が現れていないだけ。

認識する(存在を知る)→意識する→推し対象となる→推し活する

という一連のプロセスは、すべて自分が発見・発掘したような道のりのように見えますが、そうではない。
実は対象に狙い撃ちされ、落とされるまでの過程です。

この結論に至るまでに、少し思考しました。
繰り返し断言しますが、「推しを見つけたい」なんて言ってるうちは見つかりません。
日々好きなことに時間を割いているそのときに、フッと心に火を灯すことがあれば、その火付け役はあなたの推し対象となる確率が高いです。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性