良いスタンダードの最新形態とは。
その答えのひとつが出ていました。
グレングラント12年(Glen Grant 12y) 43%
- 香り…黄桃や洋梨などのフルーツ、マジパン、砂糖たっぷりのアールグレイティー。
- 味…チクッとする舌ざわりの直後にかなりの甘さに襲われる。厚みのあるボディだが、ソフトでもあり。麦芽、デーツ、後口は蜂蜜をたっぷり入れた紅茶。余韻は中程度。
- 総評…始終甘く、陽光を思わせるキャラクター。昼日中に飲むにうってつけ。
82点
@フストカーレン
カンパリグループの一翼を担う、スペイサイドの代表的な蒸留所のひとつ。
現行はメジャーズリザーブ、12年、15年、18年、アルボラリスというラインナップです。
この後にはさらなる長熟ものが定番品として検討されているとか(日本入荷未定ですが、60年が出ましたね)。
日本市場で目立っているシングルモルトといえば、グレンリベットやグレンフィディックあたり。
イタリアで売れているグレングラントは日本ではなじみが薄い印象ですが、アルボラリスのような廉価版も出ていますので、もう少し浸透しても良いのでは。
この12年はまさにグラントの中道であり、どちらかと言えば甘さに振っているなと。
同じ12年の今、流通しているスペイサイドモルトで飲み比べてみないと、舌がアップデートできないですね。
個人的に現行品で試す機会が激減してますので、時間を作らねば。