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一之輔さんのドッサリまわるぜツアー2022 in 関内ホール。

「春風亭一之輔ドッサリまわるぜ2022」の横浜・関内ホール大ホール公演(2022年8月20日・14時開演)を観てきました。

馬大家 春風亭かけ橋
初天神 春風亭一之輔
蛙茶番 春風亭一之輔
仲入り
明烏 春風亭一之輔

前座で上がった春風亭かけ橋さんは、もともと柳家三三さんのお弟子さんでしたが、子細あって落語芸術協会に移った異色の噺家。
このたび芸協でも二つ目に昇進したとのことで、その苦心の成り立ちの一部をSNSで目にしたことがあります。

関内ホールの入るビルは現在外壁の工事中で、外は足場で覆われた状態。
かけ橋さんが口演中、その外壁の工事らしき騒音がホールに響いてくるアクシデントが。
最初はうまくアドリブで交わしていたかけ橋さんですが、一向に止む気配がない騒音に不安な様子のまま下りていきました。

上がった一之輔さんは、かけ橋さんを優しく労わりつつ、マクラで主催者や工事関係者を上手く庇ったんですよね。
これがですよ、並の人なら「おれの仕事の邪魔をしやがって」と不機嫌になったり、後で関係者を詰めたり、みたいなヤな光景になりそうなところですが。
見ている当方としては一之輔さんの機転と優しさに「人間できすぎだな」と心打たれましたよ、ええ。

肝心の落語は一之輔さんおなじみの噺で、期待が大きい分、やや拍子抜けでした(落語自体は面白いですよ、演題という意味での話です)。
が、もしかすると一之輔さんはアクシデントと客の様子を見て、やろうと思っていた噺を急きょ変えたのかも。
一之輔さんの会らしくない、この消化不良な感じに、かえってそう感じさせるものがありました。

どれほど上手い人、技術がある人でも、コントロールが難しい不可抗力はあるんだなぁ。
人間ですからね、そういうときもある。
でもそれでこそ、ライブの醍醐味なのです。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性