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天満天神繁昌亭で上方落語を初体験。

天満天神繁昌亭(2022年8月27日)

ついに大阪の寄席へ。
どうしても来たかったんですよ。
東京で普段聴いている落語の寄席とは全く異なる演目で、ちょっとしたカルチャーショックでした。

ろくろ首 桂二豆
牛ほめ 笑福亭喬介
はてなの茶碗 桂二乗
漫談 ナオユキ
洗足 桂枝三郎
仲入り
ものまね 露の陽照
紀州 桂枝曾丸
次の御用日 桂小枝

伺ったのは2022年8月27日(土)の昼席公演。
演者全員、初めて観る人ばかり。

「ろくろ首」は途中まで「垂乳根」みたいな噺だし、喬介さんの「牛褒め」は創作みアレンジ。

「洗足」は手水(ちょうず)の意味が分からず、旅の途中で泊まりに来た殿様一行を怒らせてしまう旅籠の主人の滑稽噺。
手水を「長頭」と店の者に教える知ったか和尚、それを真に受けて長い頭の男を手配し、客前で頭を回させるくだりなどは落語の「手水廻し」と似ています。
「手水廻し」は春風亭百栄さんが、寄席でたまにかけています。

この日トリの桂小枝さんを見て、すぐ分かりました。
「あ、『探偵!ナイトスクープ』の!」と。
探偵役でレギュラー出演されてましたもんね。

上方落語、どちらかと言えばにぎやかなイメージがあったのですが、噺家の皆さんは全般的に落ち着いていて、どの人も上手い。
落ち着いた印象なのは、見台と膝隠を使っているせいか。
唯一使わなかった桂二乗さんが個人的にしっくり来たせいか、「はてなの茶碗」がこの日の演者の中で最も印象に残った演目でした。

色物さんも濃い、濃い。
ナオユキさんの立ち話芸はめちゃシュール(酔っぱらいの醜態再現はツラかったw)、露の陽照さんは重ね着を脱いでいき、カツラを着脱して似せる芸で、圧が凄い(天童よしみはもちろん、上沼恵美子もすぐ分かりました)。

そして大阪のお客さん。
ドッカンドッカン受けて爆笑の渦なんだろうなという先入観は見事に真逆。
笑いに来ているんだけど、意外なほど静かでおとなしげ。
浅はかな先入観の理由はすぐに理解しました。
「ここは繁昌亭であって、なんばグランド花月ではない」と。

ようやく、初めて来られて大満足!
上方の風を感じまくった2時間30分、あっという間でした。

支援者のお名前を刻んでいたホール客席天井の提灯は、リニューアルに伴いホール廊下の掲出に引っ越し。
小さく記された名前にも意外な有名人が名を連ねていて、大阪人の寄席愛と矜持を垣間見ました。

天満天神繁昌亭のホール内

天満天神繁昌亭の外観

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

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