紀尾井ホールで行われた「桃月庵白酒落語会」(2020年11月21日)を見てきました。
「幾代餅」「らくだ」という白酒さん得意のネタ2席、楽しんできました。
こんにちは、hirokiです。
個人的に実に9か月ぶりのホール落語会鑑賞となったことについて少し。
「幾代餅」は、太夫と奉公人の純愛ストーリー。
錦絵に描かれた幾代太夫に惚れてしまった奉公人・清蔵が、彼女に会いたい一心で1年かけてお金を貯め、ついに吉原でご対面。
奉公人ではなく野田の醤油問屋の若旦那と偽ったことを詫び、働いて1年後にまた来るという清蔵にほだされた幾代は……。
ほんとにいい話で大好きなのですが、ただの人情話にしないのが白酒さん。
清蔵さんを「こち亀」の”交機の本田”ばりに二重人格キャラに。
幾代に会って未だ夢うつつの腑抜けキャラと、年季明けの3月に女房になる幾代を心待ちにして、奉公先の親方に「3月!」と呼ばれると男らしく豹変するという清蔵
さんが愉快です。
この日はもうひとつ、酒癖の悪いくず屋さんが登場する「らくだ」もあって、白酒さん特有の豹変キャラの2席でした。
ちなみにまくらもふるってましたが……内緒かな。
白酒さん曰く「阿片窟のように、そこにいる人だけで」密かに共有するものということで、今日はご勘弁を。