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「落語一之輔五夜」第二夜「付き馬」。

2018落語一之輔五夜 第二夜「付き馬」

春風亭一之輔さんがネタおろし&ネタ出しで5日間連続で臨む「落語一之輔五夜」(よみうり大手町ホール)。その第二夜(10月24日)と第五夜(10月27日)に行ってきました。

この独演会は、一之輔さんが2題を披露した後、ネタ出しの演目を最後に披露する構成。開口一番を二ツ目の噺家さんが務め、中入り後の食いつきに、ゲストの色物さんが登場。平日は19時開演で、21時30分ごろ終演。けっこうガッツリ楽しませてくれます。

第二夜「付き馬」ほか
この日は廓噺つながりで「徳ちゃん」と「五人廻し」を。

「五人廻し」は江戸の遊郭で、一夜で複数の客をとる花魁と、その間に入ってとりなす若い衆、待ちぼうけを食らう客との攻防が楽しい。一人七役くらいこなす噺家の演じ分けも見ものです。

「付き馬」も若い衆さんがひどい目に遭う噺。”馬”とは勘定が払えない客の家まで付いていく若い衆を指す俗語。今日は懐が寒いが、方々にカネのアテがあるから遊ばせろという客に応じて座敷に上げたものの、その客は実は本物の文無し。

翌朝その客が勘定を払うというので、馬が付いて行った先はなんと早桶屋(今でいう葬儀屋さん)。そこで上手いことバックれた客に気づかず、馬と早桶屋の主人とのかみ合わないやり取りが見もののストーリーです。

全体的に明るい噺で良いのですが、この客の悪知恵は、誰で聞いてもイヤな感じです。たいこもちが騙される噺『鰻の幇間』を思い起こさせます。

この「付き馬」、一之輔さんはさほど脱線させずに、さらっと演った印象。まくらで「なぜ今回はこの5つか。今までやっていないのが残っちゃっただけです」と言っていました。

この人のような腕前の人でも、苦手な演目があるということですし。意識してかしらずか、苦手意識ゆえに後回しにしてたとするなら、それは杞憂と言えるかと。いつもながら見事な高座でした。

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hiroki「酒と共感の日々」

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