10月9日のフェスティバルホールでの『薔薇とサムライ2』観劇前に多少時間があったので、大阪中之島美術館に足を運ぶも、なんと休館中(おいおい強気だね)。
仕方なくコンラッド大阪の入る中之島フェスティバルタワー・ウエストビル内にある香雪美術館に足を運んだのですが、これが意外に面白かった。
企画展の「伊勢物語」も、いにしえの作り手の「オタク感」を想起できて楽しかったのですが、最も興味深く見たのは美術館の由来。
実はここ、朝日新聞創業者・村山龍平(1850~1933年)が収集した美術品を展示する美術館で、村山龍平の足跡をたどる記念室というスペースまで設けているほど。
岡倉天心や夏目漱石ほか偉人たちとの縁や高校野球開始と普及をパネルで説明したり、旧村山家の洋館居間の再現したりなど、そのスケールの大きさが推し測れます。
展示の終わりには、国指定の重要文化財となっている旧村山家住宅の茶室「玄庵」を原寸大で再現するという、いかにも関西の財界人らしい仕掛けも。
そりゃあ朝日新聞にとって、この方は社史の1ページ目に太字で名を刻む人だよね、評伝でも買ってみるかと検索してみたら。
経営陣と創業家はあまり仲が良くないというネット記事がたくさんヒットして、悲しくなっちゃった。
なかなかうまくいかないもんだねぇ。