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白酒さんの古典を違和感なく茶化す技術。

鈴本演芸場2022年10月下席昼の部

鈴本演芸場2022年10月下席昼の部の主任は白酒さん。
その千秋楽は「死神」。
白酒さんの死神は、本人をそのまんま死神にしたかのようなチャーミングさ。結局容赦ない終わり方なのですが、これがいいんですよ。

もぐら泥 さん助
鹿政談 龍玉
漫才 笑組
替り目 今松
粗忽長屋 志ん陽
紙切り 正楽
安兵衛狐 馬石
仲入り
太神楽曲芸 勝丸
ハーブをやっているだろ! 天どん
身投げ屋 雲助
ギター漫談 ぺぺ桜井
死神 白酒

オーケストラの指揮者が変われば演奏も変わるのと同様、落語も演者の違いで演目の印象がガラリと変わります(古典・新作問わずね)。
なかでも「死神」は、落語家百人百様の解釈がわかりやすく表れる演目だと思うんですよね。

圓生に代表されるような凄みを帯びた「死神」に型どおり近づけるはずもなく、むしろとことんコミカルに創るあたりは、白酒さんならでは。
「芝浜」では女房がやたら強く、こんな有名な人情噺もただで終わらせない。
自分が演りたくないからでしょうけど、演るのであれば自分に合ったアレンジにしてしまうのが毎度見事です。

この番組では雲助一門が勢ぞろい、最近欠乏していた笑いを補給できました。
個人的には今松さんが好みでして、派手さはないものの、声がよくていつまでも聴いていたい語り口なのですよ。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性