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本の貸し借りについての短い考察。

近しい人や職場の同僚、上司・部下、先輩・後輩間でビジネス書やハウツー本を貸していたことがありました。今はしていません。結局、押しつけでしかないことに気づいたからね。

たとえば、文章力が必要な若者に対して作文のノウハウ本を差し出したり、この小説家の本が好きならこの本を読んでみたらと勧めたり。

ところが、だいたいにおいて貸したまま返ってこないんだ、これが。

感想のひとつでも聞こうと首を長くして待つんだけど、なにせ返却されないんだからキッカケすらつかめず。どうしようもない。

それが続いたとき、気づいたんです。あぁ、興味のないものを押しつけただけ、と。たとえ仕事に役立つ、キミのためになると貸したとしても、相手に興味・関心や伸びしろがなければ全く無意味なのです。余計なお世話どころか、迷惑でしかない。

そう、ぼくが勝手に期待していただけの話。飛んだ一人相撲ですわ。だから、たとえ相手からその本を読みたいと聞いていて、自分が所持していたとしても、貸さないことにしたのです。当方としてもその本に対しての好意的な感想を持ってほしいという、ある意味下衆な下心もないとは言えないし。

でも相手の立場で考えてみると、責めるどころか、わかる気もするんです。「貸された」こと自体が負担なんだよね。「読まなきゃ、読まなきゃ」と横目で見ているうちに、時間が経ってしまい、返すこと自体が負担になってしまう。ましてや時間が経ってから返すとなると、まさか読みませんでしたとは言えない。それどころか感想のひとつでも言わなければ。そんな心理的ハードルで返すに返せなくなった結果といえるでしょう。

ぼくが貸すよ、読んでみなよ、と言われたら? うん、状況に寄ります。そのときに自分の「課題図書(=強烈に読みたいもの)」があれば、そちらを優先させるので。まぁ、すべてはタイミングなんだよね。

現在進行中で課題図書が多いのですが、読むペースが遅い身としては、なんとか速度を上げたいともがく今日このごろです。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性