立ったまま昼寝ができるサービスが試験的に開始とのニュースを見て、思わず苦笑してしまいました。スタンディングデスクはあるけど、スタンディングスリープって……満員電車か宇宙スペースのどちらかじゃないの。
それはともかく、午睡、シエスタ、昼寝って、いい言葉ですね。日本では昼寝といえば、なんだか罪悪感にも似た悪習だと未だに捉えられがちです。
進んだ企業では昼寝を制度化しあり、推奨したりするところもありますが、まだまだではないでしょうか。
午睡、シエスタはスペインやイタリア、ギリシャあたりで有名ですが、中国やインドといった一部アジアの国でもあるようです。
その効果はなんと言っても「頭がスッキリする」こと。5分〜10分、机に突っ伏して目をつぶるだけでも、起きたときにシャッキリするから不思議。休日にやってしまいがちなんだけど、むしろ30分以上のように睡眠を取りすぎてしまったときがダメで、かえって怠く、身体の再起動が遅くなる気がします。
わずか5分か10分かの時間で、業務効率が上がるなら、良いことづくめです。集中力が増し、仕事の質が上がり、残業時間も減る。経営側は昼寝=サボる、みたいなケチでネガティブな思考から脱し、新しい試みをしてみたらいかがですか?
「生産性を上げる」とはギチギチに時間管理することだけでなく、ちょっと余白を作って、従業員を気持ちよく仕事させることでもあるのでは。
まぁ、結局この辺の判断は経営者が従業員を信じるかどうか、でもあるのだけど。度量が試されるわけですが、習慣とか勤勉とか国民性とかはさておき、普及しない背景は従業員を根本から信用していないか、あるいはコマとした考えていない経営者が多いからなんだろうな。その不信感が透けて見えるようでもあります。息苦しく、社畜社会が罷り通る世の中よのう。