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名古屋市美術館『福田美蘭』展、出落ちと奇天烈な着想が最高に楽しい。

名古屋市美術館開館35周年記念展「福田美蘭――美術って、なに?」

名古屋市美術館開館35周年記念展「福田美蘭――美術って、なに?」(2023年9月23日〜同年11月19日)、素晴らしい内容でした。
美蘭のファンでしてね、おそらく巡回展は開催されないと踏んで、東京からすっ飛んできた甲斐があったというものです。

作品の数々には「斬新な発想」「驚きと発見」という言葉が当てはまります。
もう少し踏み込んで言うなら「具象絵画・写真に対し、全く新しい見方を提示する」のが福田美蘭(1963〜)なのではないか、と。
本展は美蘭の作品計56点で画業をハイライトしつつ、名古屋市美術館の作品からインスピレーションを得て制作した5点の新作も紹介しています。

大原美術館で衝撃を受けた1枚

個人的に美蘭を語るうえで欠かせず、未来永劫忘れないであろう作品が『安井曾太郎と孫』(2002年/大原美術館)。
下写真、わかりますか。安井のタッチで、安井とモデルになった孫が和んでいるときの様子を俯瞰でとらえた作品です。
初めて大原美術館を訪ねた際、展示会場の後半でこの作品を目にし、爆笑してしまいました。
「なんじゃ、こら」と。

しかも大原美術館は安井の『孫』も所持しており、一緒に展示されていました。
このまさかの視点、忠実な再現力と画力、今でいうところの「斜め上からの発想」が頭から離れず、それまで目にした大原美術館の名品が霞んでしまったほど。
今回再会できました。

「安井曾太郎と孫」
「安井曾太郎と孫」(2002年/大原美術館)

名画への思考停止に一石

モナリザに休憩を取らせたり、伝ゴッホ作品を「確かにゴッホらしくない」として自分でゴッホ風に直したり、ダ・ヴィンチやベラスケスの名画を「画上に描かれた人物」の別アングルから描いたり。
美蘭の作品にはもはや「教科書に載っている名画」としての印象しか持ち得ず、思考停止に陥りそうな鑑賞者へのテーゼがあるのですよね。
決してアンチテーゼではなく、テーゼ。
「こういう見方もあるんだよ」を提示しつつ、でもおそらくは美蘭自身がいちばん確認してみたかったのかな、とも考えます。

「ポーズの途中に休憩するモデル」
「ポーズの途中に休憩するモデル」(2000年/富山県美術館)

まとめ

美蘭のすごいところは、圧倒的な画力と「出落ち」的なユーモアが両立していること。
「すでにあるもの」を起点にしているのだけれど、「全く新しいもの」として昇華させていく。
こういうアーティストはなかなかお目にかかれません。

また、余談ですが、美蘭の作品を見ていると、渡辺淳弥の「コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)」の服を想起するのですよね。
ジュンヤワタナベマンの服もまた、老舗ブランドやスポーツメーカーとのコラボや身の回りにあるものをデザインに取り入れて、面白がらせてくれます。
何よりおしゃれ……と思いきや、美蘭とギャルソンはコラボしているのね。驚いたけど、なるほど納得だわ。

おふたりとも、同時代を生きられて本当にうれしいし、次またその次が楽しみで仕方ないアーティストであります。

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hiroki「酒と共感の日々」

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