アフィリエイト広告を利用しています。

居心地の悪いベンチは社会の貧しさの表れ。

ベンチ

最近、東京の街中でなんだかなぁという風景を見かけるうちのひとつが、ベンチのある場所。
ストリートや公園、遊歩道とかにある長椅子ね。
曲がりくねった形状のベンチがネットニュースになっていましたけど、今に始まったことじゃない。

  • よく整えられた花壇にコマ割りのように座るスペースの間隔が空けられている隅田川テラスのベンチ
  • 道端の広いスペースに、意味のないオブジェを散りばめる
  • 「長時間の居座り禁止」などの貼り紙がある

ホームレス排除が目的なのは言わずもがな。
これらはほんの一部で、他にもいくらでも目につきます。
ただしそれがもはや当たり前の風景と化してしまい、いつしか疑問にすら感じなくなる。そちらのほうが怖いね。

アートっぽく見せかけて、それがホームレス排除と表立って言わない巧妙さが胸くそ悪い。

こういう見せかけの演出に長けているのが日本社会の特徴で、外国人へのオモテナシとか、未だにマスクで感染配慮とか、薄っぺらくて。肩をすくめるしかありませんわ。

結局ベンチ問題の内実は、「臭いものにはフタ」なんだよな。
間違いなくそこにあるのに、見たくないもの、迷惑なものとして、無かったことにしてしまう。

圧倒的多数派が、少数である弱者を排除する薄ら寒さ。
ベンチ問題は狭量で貧相な日本社会を端的に表した一例と言えるでしょう。

アイキャッチ写真は神保町三井ビル脇の歩道ベンチ。
こじんまりしてるけど、こうありたいもんだよ。
三菱や三井あたりには、単なるデベロッパーではない余裕と余白と哲学を兼ね備えた街づくりを期待します。

✓ あわせて読みたい

排除アート – Wikipedia

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性