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タリスカー ダークストーム:猛々しさよりも飲みやすさ際立つ。

タリスカー ダークストーム

強い嵐や荒れた海というよりは、嵐から明けたジェイコブスラダーといった感。
力強さよりも優しさが表れており、免税店向けのよそ行きモードですね。

タリスカー ダークストーム(Talisker Dark Storm)45.8%

  • 香り…穏やかで甘い。腐葉土、黒胡椒を少しだけかけたベーコンソテー。微かに硫黄、後半にウスターソース的な複雑性が。
  • 味…フレッシュでデリケート。齧った麦芽、レッドカラントのジャム。余韻そこそこ。
  • 総評…意外にジューシーなタリスカー10年のライトボディ版。若干のフルーツみがそそるアクセント。

82点

@カドヤ黒門町スタンド

タリスカー ダークストームをテイスティング

このリッターボトルから分かる通り、トラベルリテール版です。
若干食い気味の名称と、濃ゆい色合いに「嵐」のような強烈な香味を期待されようものですが、実際にはタリスカー10年の、より飲みやすいバージョンとなっています。
熟成をチャー(直火加熱で樽内部を炭化させること)したオーク樽で行っているのがスタンダード10年との違いのようですが、レベル的には比較的ライトなチャーリングなのではと推測。
強いバニラ香や蜂蜜は感じられず、それでいながら10年よりも柔らかい仕上がりゆえ。

レギュラーラインナップの「ストーム」よりもスモーキーというレビューを見かけましたが、個人的にはむしろ逆で、この「ダークストーム」のほうが甘さが際立っています。

飲み方

定番ながらストレートでじっくりと香味を楽しむのが最適といえます。試していませんが、トゥワイスアップにすると負けてしまうかも。ロックでは言を俟たず。
ただ、つまみとの相性は良さそうで、軽めのスナックやチーズとのペアリングも行けそうです。

まとめ

なかなかいいですね。でもタリスカー愛好家には、いささか物足りないんじゃないかな。
シングルモルトには標準版を軸に派生版がリリースされていますが、それらによって確固たる支持を得ているスタンダードの凄さを毎度垣間見ますね。
タリスカーも例外ではありません。

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この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性