有楽町で空き時間ができ、映画かお茶でもと考えたのですが、時間を潰すにはどちらも微妙に尺が合わない。
長すぎ(短すぎ)なのです。で、久しぶりに日比谷図書文化館に立ち寄ってみました。
もし時間があるなら、1階の常設展示スペースも覗いてみてほしい。約1万年前の旧石器時代から現代までの千代田区の歴史を、地理・文化の両側面からコンパクトにまとめ、5つのテーマにわけて紹介されています。
知的好奇心を刺激する常設展示
特に、日本史や江戸史についての展示は、歴史好きにはたまらないはず。常設展示では、千代田区の歴史を中心に、「発掘された暮らしと環境」「日比谷入江と中世千代田」「将軍の城づくり」「江戸から東京へ」「まちの歴史」の5章から、江戸の歴史をたどっています。
展示内容は、古文書や浮世絵などの貴重な史料を通じて、日本の歴史を視覚的に楽しむことができるよう工夫されています。アクリルケースに入った展示物や映像資料を見せていくオーソドックスな構成ですが、入江だった日比谷界隈や、江戸城に関連した遺跡出土を紹介しているのは千代田区ならでは。
貝塚の断面、実際に遺跡から出土した金箔瓦や陶磁などの実物がしれっと展示されているのですが、最も驚かされたのは三信ビル跡地。
現在は、イベントが開かれている「日比谷ステップ広場」の下あたりには遺跡があり、中世時代の人骨が発見されたという展示には仰天。
子どもから老人まで4人ほどが、うずくまるように埋葬された形跡が。
有楽町1丁目付近で遺跡発掘調査がされたときに出土したそう。普段の通勤路、ぼくが知らないだけで身近に遺跡があるのかもしれない。
太古のロマンは東京都心にも存在しているのだなとしみじみ。