「怪談」「オカルト噺」縛りの落語会、なかなかに強烈でした。
特に休憩を挟んで、演者が短時間で代わる代わる実話を繰り広げる後半トークが、戦慄するやら可笑しいやら。
ご挨拶 白鳥
作ろう!建てよう! 花ごめ
俗曲 あずみ
ダダンダンダダン 美馬
仲入り
オカルト実話トーク はん治 白鳥 花ごめ あずみ 美馬
なかの芸能小劇場
2024年8月10日19時開演
柳家花ごめ『作ろう!建てよう!』
神社仏閣などを発泡スチロールで作る子ども番組。ふたりの女性アシスタントは企画出しまでさせられる現状に不満そう。
それもそのはず、この司会を務めるお兄さんが突如失跡し、スタッフが行方探しに駆り出され、企画会議どころではないからだ。ふたりは「首塚」をテーマに番組を作るのはどうかとヤケクソ気味。
実はお兄さんは女グセが悪く、それが失跡の原因ではといぶかるふたり。そんな折、ニュースでお兄さんの首なし死体が発見されたと報道され……。
まさにオカルト噺にふさわしい、花ごめさんの新作。サゲのグロさも含め、将門のそれというより、ススキノの首切断事件を想起してしまった。
柳家の一門で新作やる人、意外にいるんですよね。
喬太郎さんを筆頭に、小ゑんさん、花いちさん、やなぎさん、小きちさんなど。
鈴々舎美馬『ダダンダンダダン』
幽霊好きの女子高生はあるとき、屋上で宇宙人との交信を試みて呪文を唱える男子高校生と遭遇。
そこからふたりの奇妙な交流が始まって……。
漫画『ダンダダン』に感化されてつくられたらしきハートウォーミングな新作。よかったよ。
オカルト実話トーク
柳家はん治さんがご意見番、三遊亭白鳥さんが司会、花ごめさん、あずみさん、美馬さんが交代交代で短い怪談、不思議な話を披露。
しかし、これはちょっとここでは書かないほうがいいでしょう……というか、書けない。
演者さんたってのお願いということで。
ひとことだけ言えば、色物であるあずみさんの話が最も上手かった。
美馬さんの企業ロゴに隠された秘密結社説も、話し出したら止まらず、白鳥さんがストップをかける一幕も。
はん治さんが最後きれいにオチを付けていてさすがでした。
この調子で行くと、第2回あるでしょうね。