歩道での往来に影響するような道路工事や建物の工事現場を通過する徒歩で通過する際、警備員さんが「○○駅方面はこちらでーす」「歩道が狭くなっていますから足下に十分お気をつけてお通りくださーい」みたいな声を上げています。
夜などに通ると、「朝までずっと立ちっぱなしで通行人に声をかけているのか」と頭が下がります。繁華街などでは特にね。
酔っぱらいもいるので大変ですよね。前に絡まれている人も見かけましたが、たちの悪い人間など相手にせず通報すればいい。
警備員さんの誘導や声かけを聞いていて、ふと自動音声に置き換えられやしないか、と。
道路工事の警告看板は、すでに腕だけ振り続ける人形のようなものや、風船のようなファンタジックなデザインのものを見かけるようになって久しいし。
でもあえて、人がやるほうがいい。
機械の音声だと聞き流してしまうのですよ。耳に入ってこない。
駅構内や通勤電車で流れる停車駅アナウンス、スーパーのセルフレジの「ひゃくじゅうえん」のような金額読み上げなど、全く印象に残りません。
あまりに無機質ゆえ自動的にスルーしてしまうのです。
その点、人がわざわざ現場で声をかけるのは、受け取る側も対人(ひと)で認識しますから、多少でも意識が向くわけです。
特に危険や注意喚起が必要な現場などでは、機械やAIでなく、あえて人がやることの意味があるんですよね。
買い手がセルフ精算する無人のスーパーや、地方で見かける無人の青果販売所などは、購入する商品の一部だけレジに通して会計をごまかすヤツが多いと聞きます。
しょーもない話ですが、リアルな人の目・声ってのは大事ってことを如実に裏づけているエピソードです。
「いらっしゃいませ」と客に声をかけるだけで違うといいますからね。
テクノロジーの進歩に乗っかってラクしようとするソコに、落とし穴が潜んでいます。