コロナ騒動のとき、「不要不急」という言葉が流行ったの、覚えてます? 当時はコンサートホールや寄席など、規模の大小にかかわらず、会場が開いているだけで叩く風潮がありました。
矛先は屋台船のクラスタに始まり、夜の街など飲食店や酒が悪者扱いされる始末。みんな忘れたかもしれない。ぼく自身も忘れかけているけど、歴史的な汚点を忘れるわけにいかない。
昨今ミニマルな暮らし、ミニマリストといった、身の回りの余計なモノ・コトを減らすライフスタイルが謳われています。
それ自体は否定しないし、素晴らしいと感じますが、自分にはとても無理。必要最小限のモノ・コトだけでは、たぶん生きる意味がなくなってしまう。
「無駄」「不要不急」「なくても困らない」だからこそ、持っておきたい&体験したいのですよ。
それどころか休日なんか無駄なことしかしていません。
筋トレやジョギングも「やらなくていい」ですが、健康のために必要といえるから「あったほうがいい」にカウントしていいよね。
それ以外は見事に「なくていい」やつばかり。モノであればマイカー、洋服、酒。コトであれば演劇、落語、旅行、BAR探訪、このブログwなど。
うん、まったく生活に困らないね、なくてもさ。
でも、これがないと潤いがなくなる。
乾燥肌の自分は保湿剤をつけないと肌がカサカサになります。ケチって生活までカサカサにしたくないのです。
合理性からかけ離れたところにこそ、生きる意味ってあるんじゃないですかね。
無駄遣いに走ってこそ人間、間違いを犯すからこそ人間なんじゃないの。