宝塚星組トップスター、礼真琴さんの退団公演千秋楽を見届けた後にダッシュで会場入り。
口演途中でしたが、始まったばかりのところだったのでよしとします。
(途中から)
一. 死神 喬太郎
一. 質問コーナー 喬太郎
2025年8月10日17時開演 文藝春秋西館地下ホール
『死神』はシリアス一辺倒ではなく、演者によってアレンジが生まれるのも味わい。
喬太郎さんの本作を聴くのは3度目ですが、この人「ならでは」のくすぐりは毎回可笑しい。
この日はWeb配信とのハイブリッドで、高座終了後に質問コーナーが。
寄席や独演会で笑うタイミングが他のお客さんと違うというお悩みに対し、優しい言葉をかけた喬太郎さん。
そのトークの延長線上、鈴本で起きた「指笛」(=落語会には似つかわしくないお客さんの反応)について言及し、いじりの難しさに相当苦悩したという告白には驚きました。
居合わせたお客さんがSNSに投稿し、騒ぎに拍車がかかった形で、その指笛を吹いた人や周りの客、もちろん喬太郎さんや他の演者も誰もが得しないまま幕となってしまうおそれ。
客やファンの獲得とは、それくらい大変なことだし、客の意を酌むことの難しさを思い知らされます。
三木助さん考案の大胆な死神とは?
『死神』のアレンジについての話題では、先代の故・桂三木助さんが模索していたという「ヨーロッパ風の死神」をやってみたいと話した喬太郎さん。
三木助師匠に託されたわけではないですがと前置きしていましたが、喬太郎さんが演じるなら故人も見たいのでは。
というかこの人以外、そんな大胆な翻案をできる師匠はいませんよね。
高座で披露されるマントを翻すような死神、想像するだけでそそるなぁ。