色物さんの凄みと、龍玉さんの「ぞろぞろ」。

鈴本演芸場2019年8月下席

鈴本演芸場2019年8月下席昼の部の千秋楽8月30日(金)に行ってきました。トリは桃月庵白酒さんです。念願かなって平日昼間に寄席行きが実現しました。

前から4列目、上手(高座に向かって右端)に着席したのですが、ちょっとした発見が。ものまねの小猫さんの指笛(ウグイスとかホトトギスとかの鳴き声)が、壁に反響して鼓膜にビリビリと響くんですね。いくらマイクを通してとはいえ、この迫力には驚かされました。

夏休みの平日最終日で、お子さんの姿もチラリ。古典落語ばかりでは、退屈してしまう子どもだって中にはいるでしょう。噺家だけでなく、色物さんが毎日出演する寄席は、だから貴重なんです。

この日はもひとつ、ひじょうに珍しい場面が。紙切りの楽一さんが、最後に特別に最前列に座っていた男性客ひとりの似顔絵(=シルエットアート)を切ったこと(その男性の誕生日だったらしい?)。男性に高座のマイクの前に立ってもらい、男性の横顔を観察しながらハサミを動かし、スラスラスラーッと切ってしまった。最後にOHPに完成品を載せて照らされたその横顔は、まさに当人の姿! レアなことほど書くべきでないかもしれませんが、こういう場面を目撃できるのも寄席ならでは。

文楽さんの飄々とした「六尺棒」も、一朝さんのべらんめえな「野ざらし」も良かったですが。この日しびれたのは、龍玉さんの「ぞろぞろ」でした。志ん朝さんのCDでしか聴いたことがないのですが、龍玉さんの高座のシブいのなんの。休憩前にもう大満足な日でした。

桃月庵こはく「浮世床」、仙成・仙三郎、林家しん平「豆や」、桂文楽「六尺棒」、江戸家小猫、古今亭志ん陽「垂乳根」、蜃気楼龍玉「ぞろぞろ」、のだゆき、春風亭一朝「野ざらし」
中入り
林家楽一、柳家小ゑん「鉄の男・序」、五街道雲助「強情灸」、ロケット団、桃月庵白酒「お化け長屋」

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hiroki

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編集者 / ライター / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて100軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新750記事超(2019年2月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性