暮れの会に続いての参加で、むかし家今松さんが二席口演する会。
今年も可能なかぎり伺いますよ、と。
突き落とし 枝次
風の神送り 今松
仲入り
らくだ 今松
2026年2月1日14時開演 らくごカフェ
むかし家今松『風の神送り』
町内にタチの悪い風邪が流行ったことから、若い衆のアイデアで、まじないに「風の神送り」をすることに。
さっそく奉加帳を作成し町内の住人を回るも、大店の伊勢屋や町医者をはじめ、くれるものなら日も暮れたい一方で出さないで済むなら舌も出したくない、という吝嗇揃いのありさま。
どうにか集まった厚意で風邪の神の人形を完成させた若い衆は、「送れ送れ、風邪の神送れ、どんどと送れ」と威勢よく品川の沖へと人形を流すが……。
個人的に初めて聴く噺。今松さんは花粉症とかコロナなどを、時の政権への風刺も織り込みながらテンポよく。
むかし家今松『らくだ』
おなじみの大ネタ。家賃滞納をはじめ暴力的な振る舞いで近所から鼻つまみ扱いされる大男、らくだ(仇名)が長屋で死亡しているのを兄貴分が発見する。
そのタイミングで商いにやってきた屑屋に、兄貴分は香典の集金や早桶の調達など無理難題を命じる。
どうにかこなして逃げようとする屑屋を無理やり引き留め、酒に付き合わせようとするが、屑屋は大酒飲みで態度を豹変させる。
概ね本筋に則っている今松さんの『らくだ』ですが、途中「おや!」となった箇所が。
屑屋がらくだと雨宿りを共にした束の間の場面を挿入しているのです。
横暴ならくだが降りしきる雨をじーっと見ていた、あれは何かを心に抱えているーーというようなことを屑屋に述懐させるのは、今松さんオリジナルの人情味でしょうか。
1分行くか行かないかの体感でしたが、その場面は鮮やかに眼前に広がったのでした。
この噺、屑屋さんの痛快な逆転に行き着くまでが長いので個人的には苦手。ずーっとパワハラが続く描写ですからね。
でも今松さんのアレンジには、くぁーっと。なんとも沁みました。

