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盛岡の旅(3)モルトバー「スコッチハウス」。オールドボトルの数々に、畏れおののく。

スコッチハウス 盛岡

「ビアパブ ベアレン」の次は、「スコッチハウス」というモルトバーに。盛岡駅から徒歩20分ほどの盛岡城跡公園近く、下ノ橋町にあるバーです。

iPhoneのGoogleマップを見ながら、到着地の点滅が示す現地は、どうみても一戸建て。外壁にある”glenfarclas”のロゴプレートと、玄関ポーチにあるジョニーウォーカーの空きボトルでここだと分かりましたが。

スコッチハウス 盛岡

スコッチハウスの扉

扉を開けた先にまた扉。この二重扉で、ここは寒い土地なんだと認識しました。中は重厚な老舗バーの様相。バックバーにずらり並ぶ、ポートエレンやスプリングバンク、タリスカーといった名だたる銘柄のオールドボトル。その壮観な眺めは眼福であり、心胆寒からしめるものでもあります。

マスターの関和雄さん、そのボトルを指しつつ、「これは1杯8,000円、これなんかは1杯1万円」と教えてくれますが。あいにくそんな持ち合わせも心の準備もありません。

「最近のオフィシャルはありますか」とお聞きすると、なんとカウンター下にそれらがずらり。スツールから腰を浮かせて覗き込んで、オフィシャルやボトラーズのシングルモルトを見つけひと安心。ボウモアの18年でしばし過ごしました。

2000年にオープンしたバーで、ご夫婦でほとんど休日なくやっていらっしゃるとか。関さんが30年以上前から自身でコレクションしたシングルモルトウイスキーを供しているそうです。

その数800本超。ここでしか飲めないボトルを求め、全国各地からファンがやってくるというのも納得です。

バックバーに、ボトルの落下防止ロープの一つも張ってなかったので、3.11の震災をよく乗り越えましたねと聞かずにいられませんでした。が、全然、びくともしなかったそう。盛岡の地盤は花崗岩がベースになった強固な岩盤で、ダイナマイトを使わないと(「発破をかける」と仰った)開削もままならないとか。なるほどねー。

「だからお客さんから電話かかってきましたよ、ボトルは大丈夫か?ってね」と関さん。俺の身を案じるんじゃなくて酒が第一なんだから、と笑いながら述懐しつつ、うれしそう。マスターの声を聴いて安心したから、そのお客さんはとっさに尋ねたんでしょう。

1杯1万円。「体験に注ぎ込むお金を惜しむな」と思いますが、そんなお酒を衝動的にいただくのは畏れ多いです。また来ますと辞去しつつ、次回はポケットマネー以前に相応の勉強をしてから来ないと、と心に誓ったのでした。こんな貴重なオールドボトル、知識を得てからでないと飲む資格はありません。

夕刻から入った盛岡の1日目はこうして終了。濃い夜でした。

開運橋

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hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性