11月26日(日)、ウイスキーフェスティバルからの観劇。IHIシアターで上演中の『髑髏上の七人-上弦の月-』を観てきました。捨之介=福士蒼汰、天魔王=早乙女太一、無界屋蘭兵衛=三浦翔平という布陣。福士蒼汰さんを生で観るのは初めてですが、人気の理由が分かる気が。とにかく華があるんですよね。
福士さんは「season花」の小栗旬さんかと見紛うようなスタイルの良さ。小栗さんと福士さんの所属事務所サイトのプロフィールを観てみるとそれぞれ184cm、183cmとほとんど同じですね。二人とも映画にテレビドラマに大忙し。この「season月」は2018年2月21日まで公演されるんですから、よく3か月もスケジュールを押さえられたものです。
3回目のカーテンコールでひとりだけ舞台に戻った福士さんは、一瞬着物の裾をはだけて決めポーズするサービス。女子を喜ばせるポイント、そして自分の魅力を分かっていらっしゃる。
高倉健さん、石原裕次郎さんの例を出すまでもなく、かつて俳優は所属映画会社のテリトリーに応じて作品に出演し、フィールドも役柄も固定化されていた分、イメージもわきやすかった。今は違いますよね。SMAPの登場以降、イメージの固定化はもはや過去の話。バラエティ番組でニコニコしないといけないし、二枚目がオタクだったりサイコキラーを演じたりするのがが当たり前です。舞台狭しと駆け回る福士さんを観ながら、ストーリーとは全然関係ないことを思ってしまいました。
この「上弦の月」では劇団☆新感線公演に1987年から参加している古株・高田聖子さんが、極楽太夫役で出ているのも見逃せませんでした。今回はりょうさん、松雪泰子さんが演じてクールビューティ色が強い極楽太夫を、ギャグとアクションを混ぜたキャラに変身させたのは、劇団の看板女優ならでは、そしてちゃんと美人。今回の『髑髏城の七人』はスターぞろいですが、観客が安心できるベテランを配するのも大事です。
それにしても。ぼくが観た3日後に舞台機構のトラブルで公演中止になってしまったのは驚きでした(現在は再開している模様)。特に地方からのお客さんはショックでしょう。スタッフの皆さんの労苦もしのばれますが、なんとかメンテナンスを頑張ってほしいです。これだけの一大娯楽作、そう易々とできるものじゃありませんから。