ですぺらで「2018春のシングルモルト3種」テイスティング。

赤坂見附ですぺら。季節のシングルモルト、春の3杯を体験してきました。店主・中村元昭さんのリコメンド。中村さんの解説付きで1杯目から順に紹介します。

あ、「香り・味」を記した以下のテイスティングノートは僕の主観ですのであしからず。中村さんのコメントにはカギカッコを付けてますので、そちらを参考にしてください。

カークウォールベイ オークニー シングルモルト

  • 香り…ピート、薬品。針葉樹。時間経って洋梨、メロンのような果物も。
  • 味…ミディアムライト。甘じょっぱい。海苔茶漬け、ショウガ、後半にライムジュース。

カークウォールベイ オークニー シングルモルト

オークニー諸島メインランド島の街カークウォールという名から類推できますね。中身はノンエイジで熟成年数の若い「ハイランドパーク」だそう。

「ハイランドパークとしてのピートの効かせ方のピート。最近のオフィシャルはシェリーを効かせたやつが多いから、これは全然売れてないみたい。これは化粧が薄い、本来のハイランドパークらしいハイランドパーク。海の見える島の土のニュアンス、海のブリニーさとボディの土っぽさ。こもった温かみのある、手を突っ込んでも凍えない、水のぬるんだ感じの海」(中村さん)

ザ・テン #01 ライト・ローランド オーヘントッシャン 2001年

  • 香り…洋梨など柑橘系のフルーツ。少しのバニラ。
  • 味…ライトボディ。麦芽用の甘さが占めていて、後半にミルキーさを感じる。
  • 総評…輪郭がはっきりしているけど、かといって主張しすぎではなく穏やか。まさに陽光のイメージ。

ザ・テン #01 オーヘントッシャン

ボトルに記されている通り、「オーヘントッシャン」です。ボトラーズのラ・メゾン・ド・ウイスキー(パリ)が、10種類のラインナップで出していて、#01から#10まで、番号の若い順でライトから徐々にヘヴィなウイスキーに行くというシリーズ。中村さんによれば「The TEN」はだいたい9~10年くらいの年数だそうですが、このオーヘントッシャンは14~15年もので、このシリーズにしては熟成が進んでいるほうとか。

「さすがフランスのボトラーズというか。ラ・メゾン・ド・ウイスキーは比較的きれいなものを出してくるので、オーヘントッシャンで樽はホグスヘッドで、このボトラーズなら間違いないだろうという目論見で手に入れた」(中村さん)

タリバーディン20y

中村さんと他の話をしながら飲んでいたので、テイスティングノートは割愛。これは去年も飲んだもので、選択肢に少し意外な感じもするけど。今年も締めにふさわしい1杯ということ。

タリバーディン20年

「伸び始めた木の枝。青い。オーヘントッシャンが草の葉なら、タリバーディンは木の枝。草の葉と木の枝の違い。タリバーディンでも若いやつは木のニュアンスはさほどないけど、20年となればバランス的、熟成感として締めに使える」(中村さん)

というわけです。2杯目のオーヘントッシャンを軸に考えたという中村さんのコーディネート。

「1杯目のカークウォールベイが温かくなってきた春の海、海辺。2杯目がオーヘントッシャンの花っぽさ、ハチミツの花、草花。締めのタリバーディンで森のウッディな感じ」と解説してくれました。

こういう勉強は最高に楽しい。次に来たときは何をいただこうかな。

ですぺら 春のシングルモルト2018