比較的お手ごろな価格で楽しめるカーンモアの「ストリクトリーリミテッド」シリーズのひとつ。
ただ飲みやすいだけでなく、口にするほど滋味深さもあり、年数表記で判断するのは早計という好例です。
カーンモア ストリクトリーリミテッド トバモリー7年(Carn Mor Strictly Limited Tobermory 7y) 46%
- 香り…ニューポッティな入口。生木っぽさ。メロン、洋梨、キウイ、シュークリーム、ザラメ、キャラメル。
- 味…甘さ支配。カスタードクリーム、ホワイトアスパラ、練り切り。
- 総評…口にするほど味わい深く、和菓子を彷彿させる甘味が印象的。あんこものの菓子と合わせても吉。
83点
@長谷川
色に注目、色づきがほぼありません。
香りだけ嗅ぐと、明らかにニューメイク。
がしかし、味わうと浅いながらも熟成感があるから不思議。
以前飲んだオフィシャルの10年でも、上記と同じようなテイスティングメモを書いていました。
この7年は香りこそやんちゃですが、口に含むと練り切りやうぐいす餡のような和菓子感が。
味わいが10年と遜色ないです。
いつもは樽がどうとか年数がどうとか気にしがちですが、そんなスペックは脇に置きたくなります(このトバモリーはバーボン樽)。
そんなことよりも、熟成味を増したバージョンと本格的に飲み比べたい衝動に駆られました。
アイランズモルトは「みんなちがって、みんないい」個性派ばかりですが、このトバモリーはある意味最右翼かも。
そして同蒸留所のヘヴィなピーテッドモルト「レダイグ」とも両極端に異なるのが、また超ユニークです。