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「落語一之輔五夜」第五夜「中村仲蔵」。

2018「落語一之輔五夜」最終日

春風亭一之輔さんがネタおろし&ネタ出しで5日間連続で臨む「落語一之輔五夜」(よみうり大手町ホール)。千秋楽となる第五夜(10月27日)に行ってきました。

第二夜の「付き馬」から少し空いて、一之輔さんの生ホール落語です。

第五夜「中村仲蔵」ほか
この日も一之輔さんは3演目。仲入り前に「代脈」と「粗忽の釘」を。前者はとぼけたインターンの往診の話、後者は大工が越した先の長屋で騒動を起こす話。いずれもおっちょこちょいが主人公の、軽妙な噺です。

一之輔さんの真打昇進直前の公演を収録したCDで「粗忽の釘」を披露していますが、ほとんどその当時と変わらずにやっています。一之輔さんらしい、デフォルメが施されたおっちょこちょいです。ぜひ聴いてみてください。

打って変わって、後半は「中村仲蔵」。プロの役作りで評判を勝ち取った名役者の物語で、師匠・一朝さん譲り(?)の芝居噺に期待が高まります。

ちょっと一之輔さんのキャラクターではない気もしましたが、始まってみるとそれはそれ。完成された本物の芝居を観せられているみたいでした。これを全5夜ラストの大一番に持ってくるのは、自信の表れだったのでしょう。

ちょっとは穴があっても良さそうなものですが、そんな軽口をたたくのも失礼なくらいパーフェクト。それでいて、ちゃんと一之輔流の仲蔵になっている。ほとんど休みがない中で、いつ稽古をしているのか。ほんとうに不思議です。

それと、一之輔さんは「ほんとうのサゲ」の手前でサゲているのも良い。今や圓丈さんのみならず、多くの噺家さんが受けないところは切るショートカット手法ですが、それを自然にやるのは案外難しい。

さりげなく、ナチュラルに、スピード感をもってさらっとやる。現代的なやり口、一之輔さんや桃月庵白酒さんは最高ですね。

来年2019年は”七夜”になる、この一之輔さんの独演会。カーテンコール(幕が閉じてまた開いたのですよ)で、どのようにするか明言はしませんでした。

無理にネタおろしすることはないように思いますが、「いい機会なんでね、どうしよっかな」と考えている様子。

どうあれ、息まず、大変さを出さず、さらっとやってほしいですね。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性