「流行語大賞」も「今年の一字」も素通りしがちなニュース。ですが、今年は触れたい。大賞は2018平昌五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表チームが発した「そだねー」だそうです。
ネットではなく、これは映像が共感を呼んだ立役者といえるでしょう。まぁ「マスコミの作りごと」となどと悪口も聞こえそうですが。映像から広まり、ネットやツイッターでも話題になった例です。
というのも、カーリングの作戦会議はテレビ中継でその会話の様子がダイレクトに伝わってきました。スポーツの試合でこの手のタイムって、プロアマ問わず緊張感やシリアス感が伴いますよね。監督やコーチが選手に対し、ゲキを飛ばし、円陣を組んで団結する。
ところがカーリングときたら、もちろん真剣なんですけど、決して悲壮感はなかった。いわゆる「体育会」なんてのとは無縁。というか、体育会系なのかもしれないけど、そういう古来の感じが全くと言っていいほど、あの映像からは見えなかった。
見えてきたのは、互いの意見を聴き、尊重し、ベストの結果を出せる答えを導き出す姿勢です。
いきなり自語りになりますが、ぼく自身、カリスマ性をもってぐいぐい引っ張るタイプではなく、参加者全員の意見を聞き、必要なところを汲んだうえで物事を決めたい「調和性」資質の人間。
カー女たちのあの姿勢、これが再び話題になる今はまさに「調和性」の時代だよなと思うわけです。大げさですが。これが一過の流行語ではなく、スタンダードになる世の中だといい。破壊的なカリスマが世の中を変えるのは分かるが、その後は調和で進めようじゃんか。
冒頭の映像の話題でふと。スポーツ中継するテレビ局や各競技連盟に提案。野球のピッチャー交代とか、サッカーのピッチでの監督の指示とか、ピンマイクで喋り声を拾って生中継できると、観客(視聴者)にものすごく受けるはず。うまくすれば人気急上昇になると思う。
実行は思惑やら抵抗やらでかなり難しいだろうけど、なにせ審判もビデオ判定に頼る時代です。裏っかわに肉迫するような演出で、アッと驚かせてほしいな。