嘉之助蒸留所のニューボーン&ニューポットを飲み比べ。

「メローコヅル」という焼酎の生みの親の名に由来する嘉之助蒸留所(小正醸造、鹿児島県)。全長47kmにわたる日本最長の砂丘(吹上浜)の近くに、2017年11月にオープンしたばかりです。

その嘉之助蒸留所が2018年1月に蒸留した「カノスケ ニューポット」と、同年2月に蒸留した「カノスケ ニューボーン」に遭遇。ハーフショットでためしました。

結論から言えば、どちらもすごく良いです。

カノスケ ニューポット

樽詰め以前、ウイスキーになる前のニューポットは、日本酒でいう「あらばしり」的要素が濃く、野性的でアタリがきついもの。

ところがこの「カノスケ ニューポット」ときたら、ベースメイクというか、輪郭がすでに出来上がっています。なにより甘い! 瑞々しさと瞬発力があり、それでいてニューポット特有のクセが全くありません。

カノスケ ニューボーン2018

一方「カノスケ ニューボーン」 は8か月熟成のシングルモルトです。ボトルにも記されていますが、嘉之助蒸留所のサイトによれば、「アメリカンホワイトオークの樽をリチャーした樽に樽詰」と記載されています。

8カ月でどの程度影響するかは分かりませんが、しかし。こちらもすでに出来上がっている感があります。香りはりんご、桃、ホワイトチョコレートのようなかぐわしさ。味わいは甘くクリーミーで、全体が麦感とキャラメルのようです。

雑誌ウイスキーガロアVol.8によると、英マントン社製のノンピート麦芽に、デンマーク産のディスティラリー酵母。マッシュタン、発酵槽、ポットスチルは日本の三宅製作所が手掛けたそうで、この和洋折衷感が仕上がりにどう反映されるのか、楽しみです。

それにしても、よちよちの赤ちゃんウイスキーにしてこの出来。南の気候で熟成もやや早いか。そのうえ樽熟を行う米焼酎「メローコヅル」のノウハウもバッチリときた。ウイスキー造りは初めてながら蒸留・熟成において、嘉之助は一日の長があるのではないでしょうか。

それを鑑みると、最初のリリースにしてこの出来栄えは必然なのでしょう。楽しみであると同時に、末恐ろしいものを感じます。ボトルラベルのデザインもおしゃれだね。

@Bar Atrium Giza

嘉之助2018を飲み比べ

嘉之助蒸留所2018飲み比べ

この記事を書いた人

hiroki

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編集者 / ライター / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて100軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新750記事超(2019年2月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性