どんなに笑われようと、蔑まれようと、批判されようと、生き残った者が勝ち。そのサバイバル能力を思わずにいられない「すごい人」がいます。政治家の細野豪志さんです。
細野氏「二階先生の手足となって働きたい」:朝日新聞デジタル https://t.co/lDlPduwolw
— 朝日新聞官邸クラブ (@asahi_kantei) March 9, 2019
細野代議士といえば「モナ男」のイメージが強いのですが(いまだに覚えててすみません)、生まれもって生存本能に長けている人なのかもしれません。
民主党→希望の党→無所属を経て、こんどは自民党二階派に客員として入り、自民党入りを模索しているようです。
皮肉や揶揄などではなく、「こういう人は強い」と心底思います。
政策や理念、思想信条はその人の根底を支えるものでありますが(特に政治家となればなおさら)、それに固執しすぎると命取りになります(これも政治家であればなおさら)。
バッジを付けて先生、先生と持ち上げられるのは、選挙に当選してこそ。受かってナンボな世界です。落ちたらタダの人なんですから。自分の主義主張は、落選した瞬間に露と消えてしまいます。
受かり続けなければいけない(返り咲き当選ということもありますが)。そういう意味で、常に評価にさらされる政治家は、大変な職業だなとつくづく思います。
かつて「政界の風見鶏」といわれたのは中曾根康弘元首相ですが。現在は細野さんが当てはまりそうですね。その立ち回り方に賛否は当然あることでしょうけれど。
生きてこそ、受かってこそのために立ち回る行動力は、ほんとうにすごい。恥も外聞もなく、とか義侠心とよく言いますし、ぼく自身はそういうものを大事にしたいと思いますが、細野さんのように割り切れれば相当なものです。
義侠心と書いて、NewsPicksと幻冬舎・見城徹社長のケンカを思い出しました。これまで幻冬舎と協業でやっていた出版をNewsPicksが自前でやると方向転換したため、見城さんが憤慨しているようです。
毎月1冊、必ずNewsPicksの有料会員に届くというシステムは、書籍が売れない今の世の中で「うまく考えたなぁ」と。いちばん料金の高い有料会員だけでなく、その他の会員=リードに労せずリーチするわけで、さすが幻冬舎やることが違うと感嘆したものです。
ところが見城さんの見解をみる限り、それは違ったようです。ノリノリでやっていたわけでなく、「協力するよ」くらいのニュアンスだったのでしょう。
大げさですが、個人も会社も業界も、生き残りをかけて戦っていかなくてはなりません。前の日よりも少しでも良く。ふたつのニュースに己の極楽トンボぶりを思ったのでした。ちゃんちゃん。