ウイスキーを各人が好きな飲み方で飲むことを推奨する『ウイスキーバイブル』を読み終えた後、さっそく外で飲み方を変えて飲んでみました。といっても、オン・ザ・ロックにしただけですが。あはは。
飲んだのは「ザ・ニッカ12年」です。竹鶴政孝生誕120年の2014年、ブレンデッドのプレミアとして発売されたもの。モルトの比率高めで、かつ「カフェグレーン」の要素も反映しています。
ニッカの原酒スペックをハイライトでオイシイとこどりしたウイスキーといえるでしょう。実際マイルドで、リラックスして飲むにうってつけの味わいでした。が、こちらも今年2019年3月末をもって終売。同年4月にノンエイジ版が代わりにリリースされるそうです。
さて、今日は飲み方の話。ウイスキーのテイスティング記録をこのブログに残していますので、ストレートでしか飲まないのか? というと、そうではありません。気分次第に、外飲みでも家飲みでもロックでクイクイやってます。
家飲みでは市販のロックアイスですが。BAR飲みの際、ロックでお願いするのは何がいいって、氷そのものなんです。グラスに丸氷で出してくれるところ、透明のスクエア形の氷で出してくれるところなどさまざま。
たかが氷と言うなかれ。氷の面積とグラスの空間を計算して、お酒を出してくれるところもあるくらいですから。お酒のポテンシャルを極大まで引き出すため、「そこまで考えているのか」と唸ってしまいます。
おかわりで同じウイスキーをお願いする場合、氷は変えません。同じグラスに、継ぎ足してもらいます(こちらからリクエストしなくても、「グラスと氷は同じでよろしいですか」と聞かれることがあります)。
それを繰り返し、徐々に小さくなっていく氷を指先で弄びながら、氷が溶けて「カラン」と奏でる音を聴きながら、ゆるゆる過ごす。これがいいんです。
おなじみのところでは、その場で氷を削って丸くしてくれるバーテンダーの仕事を見ているだけで楽しいもの。忙しい時間などは作ってもらうのが申し訳なかったけど、「作らせてください」と言われたら、そらもう、うれしい。
そんなわけで。ウイスキーにとって、酒飲みにとって、氷は重要な小道具なのです。
@Doulton