自宅飲みシングルモルト更新。ウイスキー愛好家、モルトラバーに定評のあるアランの10年版です。近所のリカーマウンテンで3,820円(税抜3,480円)。
アラン10y 46%
- 香り…爽やか。アプリコットジャム、キウイ、ドラゴンフルーツ。後半にマシュマロ。
- 味…ミディアムボディ。粘り気。桜餅、森永のケーキシロップ。後口は甘さの中に一味唐辛子がひと刺し。中程度の余韻。
- 総評…お見事な10年。良心的な価格であり、スタンダードの新たなベンチマークとしてもよい。
アラン10年は3年前に飲んでいたのですが、どういうわけか記録をサボったらしく(当然ながら記憶もない)、改めて体験してみました。アラン21年の記事でも触れましたが、蒸溜所を新設したことを機にパッケージデザインが一新されています(ただし、10年と18年について中身は以前と同じだそう)。
ウイスキーで10年といえば、人間でいうところの三十路に差し掛かったあたり、会社組織でいうところの主任・係長クラス。中堅キャリアへの入口のようになぞらえてしまうのですが(偏狭かつ卑近な見方ですみません)。このアラン10年は、さながら「デキる若手」とでも言いましょうか。
とっつきやすい反面、熟成由来の老練さは皆無。推測ですが、バーボン樽メインで、シェリー樽で若干の後熟をさせたか、あるいはシェリー樽熟成の原酒とヴァッティングさせたか(後で調べます)。いずれにせよ、硬軟のバランスに長けています。クセなく、カドが取れたモルトです。
意外にボディがしっかりしてると感じたのは、前日までホワイトホースを飲んでいたからかも? このアランモルト10年は、費用対効果抜群の自宅用シングルモルトとして、うってつけと思います。