「自己開示」と「ばか正直」は違う。

自己開示したほうがいいという言説を聞きます。最初から心理的安全が担保されていれば、当然そのほうがいいでしょう。そうでない環境だったとしても、オープンマインドでいったほうが、結果うまくいくことが多いかもしれません。

とはいえ。最初から1から10まで、すべて情報開示する人って、どれくらいいるんでしょうか。相手によりけり、ですよね。相手によって「8」くらいまでさらけ出すこともあれば、「3」くらいに留めておくこともあります。

キャッチボールしながら徐々に開示していくのが普通で、それを繰り返して「合えば」かなりの踏み込んだ情報を開示する感じではないでしょうか。

それでも、わざわざ自ら明かさないことって、誰にでもありますよね。一線を引くところっていうのかな。

たとえば、受け取っているギャラ(お金の話)、信仰する宗教、支持政党、性癖、そのほか秘密にしていること、などなど。

それ以外の軽めの話題ですらそうです。聴いている音楽、好きな映画、休日にする息抜きのような趣味系から、仕事上のナレッジや将来の方向性まで、聞かれでもしないかぎり答えません。これも相手によりけりです。聞かれた相手によって、答えの深さ、質感が変わります。

会話の流れもあれば、打ち解け度合い、互いの関係性の深度もあるし。

この辺をすべてさらけ出せる人=ばか正直な人はすごいですね。この文章でいう「ばか正直な人」とは、10をMAXとするなら、最初から10までフルにさらけ出せる人のことです。

何より自分に自信がなければできないし、自己愛MAXな人ですよね。こういう人は強い。強いとは、

人に何を言われても屁とも思わない、自分と人を比較しない、人は自分のことを気にしていない。

……というマインドです。

自分がそうであると同時に、自然と「ばか正直」になれる友達のいる人は、だからとっても幸せといえます。

けれども、前にも書いたんですけど。自分がなりたいかというと、やっぱり「ばか正直」は御免ですね。

「この人にこういう一面がある」「この人はこういう信条なんだ」というのは、ふとしたときにチラ見えするくらいでちょうどいい。SNSなどで皆が表現できる時代。だからこそ、内に秘めたルール、掟のようなものは厳重にロックをかけておきたいのです。

この記事を書いた人

hiroki

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紙もウェブもやる編集者 / ライター / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて100軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 酔っぱらわない酒活 / ブログは原則毎日更新750記事超(2019年2月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性