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喫茶店LOVE(6)「CAFEきょうぶんかん」、もはや銀座の穴場ではない。

カフェ教文館

ブログをやり始めて、いくぶんは自分が本当にいいと思うもの、人から教えてもらった素晴らしいものをシェアするようになりましたが……。それでも、BAR、居酒屋、喫茶店など、自分が心からひと息つける場所は、あんまり人に教えたくない。そういうフクザツな思いはあります。

先輩と、彼氏彼女と、知人と飲むとき。誘ってくれたその人が通っているBARや飲み屋さんに連れて行かれたら、それは打ち解けた証、気を許してもらえたサインととっていいと思います。1軒目は無難なチョイスでも、2軒目にその人の個性が表れる気がします。

その人がオフに(あるいはオンでも)使っている気の利いた店。それを知ることは、その人の横顔、知られざる一面を垣間見る意味で、ひじょうに興味深いこと。そこから派生して仕事から趣味まで、話題が広がるってものです。

前置きが長くなりましたが、「CAFEきょうぶんかん」もそんな店。連れて行ってもらい知った店で、たいへん和み、落ち着く場所です。

中央通りを挟んで、銀座三越と松屋銀座の対面にある教文館書店(教文館ビル)の4階にあります。1933年(昭和8年)に建てられたレトロビルの上階にあって、わりとお客さんはまばらという印象でしたが、久しぶりに立ち寄ったこの日はほぼ満席。日曜日とはいえ、もう知られている感はありあり。もはや、銀座で落ち着ける喫茶店は、絶滅寸前かもしれませんね。

ここは窓際のカウンター席からの眺めが良いのですが、この日は案の定カウンター席はいっぱい。中央通りの行き交う人並みをボーッと見ていると、時間が経つのを忘れてしまうくらいで、いいんですよね。

喉が渇いていたのでアイスココア(620円)を。ブレンドやアメリカン580円が、紅茶が600円、ホットハーブティーが600円。ケーキセットも800円、820円と、銀座らしからぬ手ごろ感。小学生以下限定の「こどものおやつセット」(700円)や、トラピストガレット(110円)。ジェラート(600円)などデザートも気が利いてます。雰囲気も相まって、お客さんの8割以上が女性でした。

そうそう、ここに来たら、ぜひ階段を利用してみてください。外観こそ面影がありませんが、中に入ると様相が一変。アールデコ様式の柱、壁、内装がひときわ目を引くはずです。

設計はチェコ出身の建築家アントニン・レーモンド。聖路加病院やヤマハホールなどを手がけ、前川国男や吉村順三といった日本を代表する建築家を育てた人でもあります。レーモンドさんが手がけた、現存する数少ない建物のひとつです。

ご多聞にもれず、銀座もスクラップアンドビルドが進む場所。往時をしのばせる建築、少しくらい残っていてほしいものです。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性