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新宿ウヰスキーサロンで、とっておきのカクテルとグレンファークラス。

2019年4月、新宿3丁目にオープンした新宿ウヰスキーサロンを訪ねました。オーナーバーテンダーの静谷和典さんが、BAR LIVETに続いて、そのすぐ近くにオープンした2号店です。一人から少人数のグループにも対応する広さで、店内は和テイストな設え。ウイスキーだけでなくシェリーも選りすぐりで、シグネチャーカクテルもユニークです。ウイスキー飲みとコンセプトバーは結びつかないイメージでしたが、いやはや楽しい時間が過ごせました。

「いったい、いつ休んでいるんだろう」という人は、バーテンダーの中にもけっこうお見受けしますが、静谷さんもそのひとり。その静谷さんの最近の仕事の一つが、グレンファークラスのオリジナルボトルリリース。すでに一部のBARでしか飲めなくなっている限定ボトル、いただいてきました。

グレンファークラス シングルカスク1989 “ブラック・ジョージ・ラベル”

  • 香り…華やかで主張あり。ダークチェリー、核果のジャムとパイ、それに添えられたラベンダーの花のある食卓。
  • 味…始終甘くまろやかな中に酸味。ドライフルーツのコンポート、カシスやブルーベリー系のデトックスウォーター。
  • 総評…エレガントさに包まれた……かと思えばガツンとくるパワフルな瞬間もあって、一筋縄でいかないエッジーさ。呑助がリコメンドした、呑助のための1本。

@新宿ウヰスキーサロン

グレンファークラス シングルカスク 1989 ブラックジョージラベル

静谷さんがグレンファークラス蒸留所で樽を選定した29年物。東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)の最高金賞、ベストスコッチシングルモルト(シングルカスク)部門で大賞を獲得したボトルです。

長熟ものならではの押しつけがましさはなく、むしろ華やかさが立った世界。その陶酔に浸っていると、どこからともなくツンとする苦味が顔を覗かせ、油断のならない道行きが体験できます。エレガントながらパンチのある1杯、ゆっくり飲むのに苦労しました。

この日はこのグレンファークラスが3杯目。2杯目にいただいたオリジナルカクテル「サムライスピリッツ」がまた美味しかった。ジュネヴァをベースに、ラストに火を点けたアードベッグTENを垂らしたカクテルです。

白を基調とする広い店内は、BARというよりも現代的なサロン。竹や畳を用いて和のテイストにしています(なぜか将棋盤と花札も)。ちなみにオリジナルカクテルのメニューは、巻物を模したプロダクト(下写真)。細部まで凝りまくりです。

新宿ウヰスキーサロン

どこまで遠くに行くのか静谷さん。その次の一手も楽しみに、ちょくちょく訪ねようと思います。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性